夢と現実のギャップ!バイク価格と貯金、そしてあの自転車…
皆さん、こんにちは!妄想だけが膨らむリターンライダー、おかぽんです。
前回の記事では、私のバイク選びが「現実的な相棒候補 GB350」と「大型免許が必要な憧れ Speed Twin 900」という、二つの大きな選択肢の間で揺れ動いている心境を吐露させていただきました。まあ、揺れ動いていると言っても、それはあくまで私の頭の中、そしてモニターの中での話なのですが…。
そう、前回の記事を書いた時点では、私はまだ一歩も家の外に出ていませんでした。バイクショップに行くどころか、近所のバイクを眺めることすらしていない。私のバイクに関する情報のほぼ全ては、YouTubeとメーカーの公式サイトから得たものなのです。
今回の記事では、そのデジタルな世界での情報収集をさらに深め、憧れのバイクたちのスペックや価格を調べ上げ、そして、ついに自分の「現実」と向き合った結果…そして、それが思いもよらぬ過去の買い物へと繋がってしまった経緯を、正直にお話ししたいと思います。
1. YouTube沼、さらに深くへ… 画面越しの相棒探し
私の情報収集は、相変わらずYouTubeが中心です。特に、私のリターン熱に火をつけてくれた「サキヌマーのモトブログ」さんをはじめ、様々なモトブロガーさんのチャンネルを観漁る日々。
- GB350: インプレッション動画を見ると、やはりその「トコトコ感」、「扱いやすさ」を絶賛する声が多いですね。「のんびり走るのが最高に気持ち良い」「初心者やリターンライダーに最適」といった言葉が、今の私には非常に魅力的に響きます。デザインも、動画で見てもやっぱり良い。ただ、同時に「高速は苦手」「パワーは無い」という意見も多く、長距離ツーリングへの漠然とした憧れを持つ私としては、少し引っかかる部分でもあります。
- Speed Twin 900: こちらはもう、動画を見ているだけで「格好良い…」とため息が出ます。洗練されたスタイル、高級感のあるディテール、そして何よりバーチカルツインのエンジンサウンド!モトブロガーさんたちが楽しそうに走らせている姿を見ると、「ああ、これを操れたら、どんなに素晴らしいだろう」と、完全に夢見心地です。インプレッションでは、「見た目よりずっと扱いやすい」「トルクがあって街乗りも楽」という声も多いですが、やはり「大型バイクならではのパワーと重さ」も同時に語られており、今の私には完全に「高嶺の花」という印象です。
画面越しに様々なバイクの姿や音、そしてライダーたちの楽しそうな表情を見ていると、どんどん欲しい気持ちは高まっていきます。「これなら自分にも乗れるかも?」「いや、やっぱりこっちのスタイルが好きだ!」と、脳内でのバイク選びは、ますます盛り上がりを見せていました。
2. スペックとにらめっこ! メーカーサイトでの情報収集(と新たな疑問)
YouTubeで見たバイクへの興味をさらに深めるため、次はメーカーの公式サイトでスペック(諸元)と価格を詳しくチェックすることにしました。
- ホンダ GB350:
- エンジン:空冷4ストロークOHC単気筒 348cc
- 最高出力:15kW(20PS)/5,500rpm
- 最大トルク:29N・m(3.0kgf・m)/3,000rpm
- 車両重量:170kg
- シート高:800mm
- 燃料タンク容量:15L
- 価格(メーカー希望小売価格):561,000円(税込)
- ふむふむ。単気筒、20馬力か…。トルクは低回転で出るタイプなのかな? 重さは170kg、これは比較的軽そう。シート高800mmも、まあ標準的か。価格は…約56万円。なるほど。
- トライアンフ Speed Twin 900 (2025年モデル):
- エンジン:水冷SOHC並列2気筒 8バルブ 270°クランク 900cc
- 最高出力:47.8kW(65PS)/7,500rpm
- 最大トルク:80Nm/3,800rpm
- 車両重量:216kg
- シート高:765mm
- 燃料タンク容量:12L
- 価格:1,199,000円~(税込、カラーによる)
- おっと…!スペックが全然違う!900cc、65馬力!トルクもGB350の倍以上だ。重さは216kg…やっぱり重いな。でもシート高は765mmと意外に低い?これは跨りやすいかも。そして価格…120万円から!? GB350の倍以上じゃないか…!
ここで、バイク知識ゼロの私は、新たな疑問にぶつかります。
「馬力とトルクって、結局どっちが大事なの?」
「車両重量216kgって、実際どのくらい重いの?取り回せる?」
「シート高は低いけど、幅があるから足つきは悪いとかあるの?」
スペック表の数字だけでは、実際の乗り味や扱いやすさは全く想像できません。やはり、数字だけでは分からないことがたくさんある、ということを痛感しました。
3. 計算、そして冷酷な現実… 立ちはだかる「予算」という名の壁
スペックへの疑問は一旦置いておいて、最も重要な「価格」が明らかになりました。
- GB350:約56万円
- Speed Twin 900:約120万円~
しかし、これはあくまで車両本体価格。実際に乗り出すためには、これに加えて…
- 諸費用: 登録費用、納車整備費用、税金(重量税)、自賠責保険料など。(ざっくり数万円~10万円くらい?)
- 任意保険料: 年齢や等級にもよるが、新規加入だと年間数万円は必要?(大型だともっと高い?)
- ライディングギア一式: ヘルメット、ジャケット、グローブ、パンツ、ブーツ… これも安全性を考えれば、安物では済ませられない。最低でも10万円、しっかり揃えれば20万円以上かかる可能性も?
- (Speed Twin 900の場合)大型二輪免許取得費用: 前回調べた通り、10万円~15万円。
…と、乗り出しに必要な総額をざっくり計算してみると、
- GB350の場合: 車両56万 + 諸費用等5万 + 保険5万 + ギア15万 = 合計 約81万円
- Speed Twin 900の場合: 車両126万 + 諸費用等10万 + 保険8万 + ギア20万 + 免許15万 = 合計 約179万円
(※あくまで私の超概算です。実際はもっとかかるかもしれません)
…計算してみて、愕然としました。
GB350ですら、乗り出しで80万円以上。そして憧れのSpeed Twin 900に至っては、約180万円…。
さて、ここで、私の現在の貯金を見てみます。
………。
………。
「…無理だ。どっちも、全然、買えない!!」
これが、冷酷な現実でした。
YouTubeを見て膨らませていた夢、スペック表を見て高まっていた期待は、「予算」という巨大な壁の前に、あっけなく打ち砕かれました。
特に、Speed Twin 900は完全に夢のまた夢。GB350ですら、今の私にはポンと出せる金額ではありません。頭では分かっていたはずなのに、いざ具体的な数字を目の当たりにすると、その衝撃は大きい…。しばし、呆然としてしまいました。
4. この感覚、前にも…? 繋がってしまった「ロードバイク」という過去
「欲しいけど、お金がなくて買えない…」
この、どうしようもない閉塞感、ガッカリ感…。なんだか、この感覚、前にも味わったことがあるような…?
そこで、ハッと思い出したのです。半年前にロードバイクを購入した時のことを。
あの時も、本当はもっと高性能なモデルや、あるいはマウンテンバイクなどにも興味がありました。でも、予算的な制約や、「まずは健康のため」という言い訳(?)もあって、最終的に「これなら手が届く」「これなら妻も許してくれるだろう」というラインのロードバイクを選んだのでした。
そう、あの時も「妥協」があったのです。
そして、その妥協して手に入れた(とはいえ、決して安くはなかった)ロードバイクを、私は結局、乗りこなすことも、継続することもできなかった。
…ということは?
もし今回、無理をしてローンを組んだり、なけなしの貯金をはたいたりして、例えばGB350を買ったとしても… また同じように、「乗る時間が無い」「維持費が大変」「思ったより楽しくない」なんて理由をつけて、結局乗らなくなってしまうのではないか?
そして、もし、そんな状況で私が妻に「バイクが欲しい」と言い出したら…?
「…あのロードバイクはどうしたの?」
絶対に、絶対に、そう言われるに決まってる!!
そして、1年前と同じように(あるいはそれ以上に)妻の逆鱗に触れることは、火を見るより明らかだ…!!
バイクの価格を調べて、自分の貯金と見比べて、「買えない」という現実に直面した瞬間、それは同時に、半年前に購入して放置しているロードバイクという「過去の過ち」が、現在の「バイクに乗りたい」という夢の実現を阻む、巨大な「障害」となっている事実に気づかされた瞬間でもあったのです。
金銭的な壁だけでなく、家族からの信頼という、もっと根本的な問題が、そこには横たわっていました。
まとめ:スタートラインは、もっと手前にあった…
今回の第四記事では、YouTubeと公式サイトだけで進めていた私のバイク選びが、具体的な価格調査と貯金との比較によって「買えない」という現実にぶつかり、そして、その結果として、半年前に購入・放置していたロードバイクという、自分自身の「問題」に直面するまでを描かせていただきました。
正直、かなり凹んでいます。「バイクを買うぞ!」と意気込んでいた数週間前の自分は、どこへ行ってしまったのか…。
どうやら私のリターンライダーへの道のりのスタートラインは、「どのバイクを選ぶか?」よりも、もっとずっと手前、「そもそもバイクに乗る資格(家族の信頼、経済的・時間的余裕、そして継続する意志)を、今の自分は持っているのか?」という問いかけにあるようです。
そして、その問いに「YES」と答えるためには、まず「あのロードバイク」と向き合う**ことから始めなければならない。
というわけで、次回からは、当初の華々しい(?)バイク選びの話から一転、地道な「妻の逆鱗ロードバイク復活プロジェクト」が本格的にスタートすることになりそうです。
こんな情けない展開になってしまいましたが、これもまた、40代子持ちリターンライダー(志望)のリアルな姿ということで、ご容赦ください。
皆さんは、何かを始めようとした時、過去の自分の行動が足かせになった経験はありませんか? 厳しい現実に直面した時、どうやって気持ちを切り替えましたか?
もしよろしければ、皆さんの体験談やアドバイスをコメントで教えていただけると、今の私には大きな力になります。
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。次回、私はロードバイクとどう向き合っていくのか… 見守っていただけると嬉しいです。